モーメント(もーめんと)
物体を回転させようとする作用のこと。外力が部材を曲げようとするときの力を「曲げモーメント」と言います。
毛氈(もうせん)
主に未などの獣毛を原料とした厚地のフェルト状の敷物でカーペットの一種です。毛氈は、断熱、保温、クッション 性に優れ、茶道の茶席や寺院の廊下などに和風カーペットとして広く使用されています。また、赤い色の毛氈は緋毛氈(ひもうせん)とも言います。尚、正倉院には奈良時代に唐から輸入された日本最古の模様入りの花氈(かせん)が伝えられています。
目視等級製材(もくしとうきゅうせいざい)
JAS規格製材で、節・丸身など材の欠点を目視により測定し、等級区分されたもので、「甲種構造材」と「乙種構造材」とに分類されます。等級区分は1級・2級・3級の3等級があり、1級が最も強度が強い木材(無垢材)です。
木造(W造)(もくぞう)
柱、梁、桁などの主要構造部材を木材とし、建築した木造建築物のことを言う。木造は、古くから建てられている構造ですが、高さ13m、軒の高さ9m、または延べ面積3000㎡を超える建築物は、主要構造部を木造としてはならないと建築基準法で定められています。尚、木造の工法には、大きく分けて「在来軸組み工法」・「2×4工法」に分類され、また、最近では、在来軸組み工法に分類されますが、特殊な金物を用いる「金物工法」なども多く見られるようになりました。
木目(もくめ)
木には年輪があり、丸太から材木をのこぎりで切り出すときの方向によって年輪が様々な模様となって、木材の表面に現れます。この木材に現れる模様を木目と言います。その代表が「柾目」、「板目」、「杢目」です。
木毛セメント板(もくもうせめんとばん)
木材をリボン状に切削し、セメントと混練して圧縮成型した木質系セメント板のこと。
耐火野地板などに用いられる。
木煉瓦(もくれんが)
コンクリートの面に木の部材を取り付ける場合に、釘打ちなどができるようにコンクリート面に埋め込んだり、接着したりしておく木の小片のこと。
モザイク(もざいく)
石、陶磁器、ガラスなどの小片を組み合わせ、模様になるように張り詰めること。木材の小片を模様張りするものをモザイク・パーケット、1〜5cm角の小型タイルをモザイク・タイルと言います。モザイク装飾は古くから行なわれたが、特に古代ローマで発達し、ビザンチンやイスラムの宗教建築で多く用いられた。
モジュール(もじゅーる)
建築生産面での基準寸法単位で、柱の基本心々寸法を言います。一般的に関東間の「910mmモジュール」が多く採用されている。関東間の他に、関西間の「980mmモジュール」、プレハブ住宅が多く採用している芯々を1mにした広い「メーターモジュール」などがあります。
元口(もとくち)
末口に対するもので、丸太などの根に近い方の切断面のこと。
モノトーン(ものとーん)
配色において、同じ色相で明度、彩度の違いだけで組み合わせること。また、白、灰色、黒の無彩色のみによる配色を指します。
母屋(もや)
垂木を支持する小屋組水平部材。また、建物の構成上の用語では、寝殿造りの中心部分をいうなど、最も主要な建物部分のことを言います。
盛土(もりど)
地盤の上に土砂を盛り上げて造成された土地のこと。2次的にできた地盤のため軟弱地盤で、建物を建てる場合は地盤補強の対応が必要となります。
門扉(もんぴ)
道路と住宅の境界線に作られる門の扉。門扉からアプローチ、玄関ポーチ、そして玄関へと続くエクステリアは、訪問者に住まいの第一印象を与える所で、「住宅の顔」・「住まいの入り口」です。
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モールディング(もーるでぃんぐ)
天井と壁の取合部や窓枠などの納まりを隠すために用いられます。装飾用の造作材を指します。
2×4工法など輸入住宅で多く見られます。 木材(もくざい)
針葉樹や広葉樹の樹木の幹を指し、これを製材したものを材木と呼んでいます。
木材は、自然が与えてくれる資源のなかで、身近に存在し、採取が容易なうえに、種類が多く、加工しやすく、さまざまな用途に向けることのできる建築材料です。 木材保存剤(もくざいほぞうざい)
住宅の土台などに使われる木材の防腐・防虫・防カビ用の薬剤。防腐・防虫剤のことを言います。あらかじめ工場で薬剤を加圧注入する方法(圧入処理方式)と、現場で塗布する表面処理方式とがあります。圧入処理のほうが保存効果が高く、また薬剤の揮発などによる人体への悪影響も少ないとされる。ただし、クレオソート、有機リン系・ピレスロイド系薬剤(特に現場処理のもの)は、シックハウス症候群などの健康被害の問題が指摘されている。
木造住宅(もくぞうじゅうたく)
建築の構造の一つで、構造耐力上主要な部分に木材を用いる構造である。また、近年は木質材料を用いる建築が増えたので、これを木質構造と呼ぶことがあります。
木片セメント板(もくへんせめんとばん)
木毛セメント板と同様の木質系セメント板で、比較的短い木片とセメントを混練圧縮成型したボードのこと。木片セメント板には、普通木片セメント板と密度の高い硬質木片セメント板があり、旧三井木材工業の「センチュリーボード」は、硬質木片セメント板として有名です。
また、木片セメント板は耐火野地板として屋根下地やバルコニーの床下地材として用いられています。
杢目(もくめ)
木目の一種です。樹根に近い部分や不規則な生成をした樹木に現れるもので、複雑で面白い味のある木目。
木理(もくり)
木目のことを言います。また、材のもつ質感を表すこともあります。
モケット(もけっと)
椅子・ソファーや乗り物の座席などを張るのに用いる、毛足の長いビロード状の毛織物のこと。
モザイクタイル(もざいくたいる)
50mm以下の小型のタイルを言います。内装・外装用タイルとして用いられています。また、モザイクタイルの貼り方は、ユニット貼り工法が用いられます。
モダン デザイン(もだんでざいん)
1920年代の頃から顕著になったデザインの潮流。特に工業化による生産方式の変化が、それまでの時代のデザインと異なる方向を生み、機能性を重視する一方で、装飾性を排したシンプルな造形を特徴とします。社会のあらゆる分野に及んだモダニズムと結びついている。
モノコック(ものこっく)
骨組みと面材を組み合わせる構成によらず、プラスチック、合板、鋼板などの一体成型で必要な強度をもたせた構造。応力外皮構造とも言い、家具などにも利用されます。
モノロック(ものろっく)
握り玉の中心にシリンダー錠を組み込んでいる開き戸用のノブで、内側の握り玉の中央に施錠できるプッシュボタンがあるもの。また、「円筒錠」とも呼ばれている。
模様替え(もようがえ)
建物の仕上げ、造作や家具の配置などを変えることを言います。改装とほぼ同義語で、構造部分に手を加えたり、増築のような面積を増やすことなどは含まない。また、大規模な改装、改修はリニューアルということが多い。
モルタル(もるたる)
セメント、水、砂を混ぜて練り合わせたセメントモルタルのことを言います。
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